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まちの文化を発信するまちの書店

エネルギッシュという言葉そのものである。

街を歩いていて、この人を見かけない日はないと言ってもいい。

(有)塩原書店2代目社長 塩原義夫さん(77歳)

大町にまつわることなら全て塩原さんに聞けばわかるほど。


今年で創業88周年を迎える(有)塩原書店。

地域の山岳、郷土関連書籍を専門分野とし、書籍出版や販売の枠を超え、展覧会や劇団公演、コンサートなど地域の文化発信のために幅広い活動を続けている。

創業当時市内に7軒あった書店も現在は1、2軒までに減ってしまったが、地域に風土に根差した書店が地域の本を通じて文化発信し続ける、貴重な存在だ。




先代は地元の学校へ教科書を届けるために雪深い山村地域を回ったという。その先代の教えは「商いは飽きずに」。母親の教えは「無理をしないこと」そして「近所とは仲良く」。

今でもこの両親の教えが根底にある。家族や地域の人々とのつながりを大切に「仕事があることが何よりありがたい」と75歳を過ぎた今でも精力的に活動を続けている。



毎日仕事が楽しくて仕方がないという。朝から晩まで市内の学校や役所、施設や企業に出向くほか、様々な人脈を通じて地域のための幅広い活動に飛び回る、さながらまちのフィクサーだ。

話していたと思ったら、次の瞬間には仕事の段取りが完了している。先手必勝の抜群の行動力は学生時代に鍛えた剣道の賜物だそう。場面展開が目まぐるしく変化し、バリエーション豊かな登場人物が多数出てくる話ぶりはまるで噺家さんの高座を観ているようだ。

毎日散歩に連れ歩く愛犬の竹千代(プードル)が何よりの癒し。

胸ポケットにはいつも手帳と鉛筆。手帳にはびっしり予定が書き込まれている。

鉛筆の芯でポケットが黒く汚れてしまっているのだけれど、きっとシャーペンやボールペンではなく、スッと取り出せる鉛筆でないとダメなのだろう。


「地域の文化に貢献する店」

今日も相棒の営業車で町中を縦横無尽に駆け回る。



塩原書店

大町市大町九日町4136


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