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シャッターの向こう側

そのシャッターはいつも上3分の一残して開いていた

昔何かの店舗だった名残はあるものの 店を閉めて久しいのは一目でわかる

その左右もシャッターを閉じたままの店舗


ある日ここのお店のおばあさんが店の前に立っていたところに出くわし、立ち話をすることになった

いつもは通り過ぎるだけで気づかなかったのだが、よく見ると、シャッターの奥は趣のあるお店で、以前は民芸品を富山(黒部立山)に卸していたという


その昔は米と肥料を扱う問屋で、店舗横の扉を開けると町家作りの土間の奥には、

当時荷物を運ぶためのトロッコレールの跡が残っている

シャッターの数だけその奥に物語と歴史があるのだと、何か宝物を発見した気持ちになった



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