kameya村生まれ、町育ちのパン屋さん「毎日が、人間の都合ではなく、酵母の都合なんです。」 パン工房「わたぼうし」の店主小林真奈美さんの生活は、自然に沿ったパン作りを中心にまわっている。季節や天候に合わせてパンの仕込みと焼きの時間は異なる。天然酵母のパンは発酵に時間がかかるため、日中仕込んだ生地を翌朝早くから焼...
kameya商店街のお母さん駅前から続く本通り商店街。学校帰りの子どもに作りたてのお菓子を手渡す洋菓子店のおかみさん。通り沿いの花壇に日課の水やりをする電気店のお母さん。店先で立ち話したり、はたまたベンチに座って話し込む常連さん。数件先のご近所さんに声をかけ合ったりと、昔はあたり前だった日常風景が今は...
kameya大人たちのオアシス市街地から西へ2キロほど、高瀬川にかかる観音橋を渡ったところにこの店はある。端を扉を開けると一気にコーヒー豆の芳ばしい空気に包まれ、奥では焙煎機がリズミカルに音を立てて回っている。スモーキーな店内には、一服のコーヒーでひと息つく人々の脇で、常連客が慣れた様子でいつもの豆をオ...
kameya活字が刻んだまちの記憶「信州印刷大町工場」。 そう書かれた看板を掲げたこの店は、私の住む家と同じ町の旧街道沿いの踏切近くにある。その昔は通り沿いにずらりと荷継宿が並び、この辺りに津料(つりょう:通行税)をとる関所があったということを最近知った。元工場兼住宅に住む宇佐美麗子さんは数年前に工場を閉じ...
kameya山と野沢菜と世界的劇団大町市の中心市街地から北西に6キロ、高瀬渓谷近くの平上原地区、北アルプスの山々を望む田園風景の中に突然現れる巨大な倉庫群。これらは舞台装置や小道具、衣装など劇団四季所有の舞台美術品全てを保管する資料センターで、再演時にはこれらのメンテナンスを行い、日本全国の劇場に荷出しして...
kameyaまちの文化を発信するまちの書店エネルギッシュという言葉そのものである。 街を歩いていて、この人を見かけない日はないと言ってもいい。 (有)塩原書店2代目社長 塩原義夫さん(77歳) 大町にまつわることなら全て塩原さんに聞けばわかるほど。 今年で創業88周年を迎える(有)塩原書店。...
kameya地域に寄り添うまちのサロン 駅から伸びる商店街と旧街道の交差点近く、 三角屋根型のモダンな窓枠が目印の吉沢理美容館。 通りのウィンドウからは店内の様子がいつもよく見える。 開店は明治34年、今年で創業119年の老舗理美容室。代表の吉澤哲郎さん(77歳)の祖父が同市内で開店し、吉澤さんは3代目にあたる。...
kameyaまぼろしの和菓子年季の入った店看板、店内に並んだ名物菓子の品書きや数々の表彰状。 黒部紀行、針ノ木峠、高瀬の真珠、幻のうば玉… 3年前に店主の柳澤 武さんが亡くなるまでショーケースに並んでいたオリジナル菓子の銘だ。 今は店主の奥さんの澄子さんが仕入れたお菓子を中心に販売しているが、ここのお...
kameyaシャッターの向こう側そのシャッターはいつも上3分の一残して開いていた 昔何かの店舗だった名残はあるものの 店を閉めて久しいのは一目でわかる その左右もシャッターを閉じたままの店舗 ある日ここのお店のおばあさんが店の前に立っていたところに出くわし、立ち話をすることになった...
kameyaやさしい味の理由“梅乙女“、“黒部の妖精“、“林檎の小径“、“深山の雫“、”鳴き龍” ポエティックなネーミングと手作りの菓子ラベル。正直で素朴なたたずまいとやさしい味。 これらのお菓子を作っているのは大町市駅前商店街で大正5年からお店を構える(喜)立田屋の3代目ご主人の丸山直人さん(74歳...